この記事では、車のサブスクに関して以下の内容でお伝えします。
車の買い替えにあたって徹底的にリサーチをした私が、こうした疑問にお答えします。
毎月定額で車を購入できて、車検や税金の支払いもコミコミになる車のサブスクサービス。一見すごくお得のように思えますが、「損する!やめとけ!」と言った声も聞かれます。
後から大きなお金がかかったり、損をしないか不安になりますよね。
しかし、圧倒的にサブスクが向かない人もいます。
その理由と証拠を解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
>>【厳選】車のサブスクのおすすめサービス11社を料金や評判で比較|デメリットも紹介します
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詳細
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特徴
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料金
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コスパ・サポート・納得価格
3冠を獲得した人気サービス |
¥11,200/月〜
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【車のサブスクはやめとけと言われる理由|誤解あり】
ネット上では「車のサブスクは損するからやめとけ」という人もいます。よく見られるのは以下のような理由です。
こうした意見を見てみると、実はサブスクの制度への誤解も多いのが実情です。サービス開始からまだ時間が経っていないので、しっかり理解できていない人が多いのでしょう。
こうした「やめとけと言われる理由」とその誤解や思い込みについて解いていきます。
・購入より割高?
車のサブスクとカーローンを比較すると、車のサブスク料金の方が高くなる場合があります。
しかし、それは比較対象が間違っています。
カーローンの支払い価格に含まれるのは車両価格だけ。しかし、サブスクの料金には車両価格の他に税金や車検代、法定点検に消耗品の交換費用、プランによっては自賠責保険だけでなく任意保険まで含まれているのです。
当然、カーローンの金額にそれらを加えたら支払額は上がりますよね。
そもそもサブスクでは契約期間後の返却を前提としてあるので、車両価格には残価設定がされて割安になっています。
そのため、カーローンの価格と比較して一概にサブスクの料金が割高というのは誤解なのです。
・車が自分のものにならないから損?
「車が自分のものにならないから払っても損だ」という声もあります。
しかし、住居のように死ぬまで使うわけではないですよね。車はいくらメンテナンスをしても、どうせ数年で買い換えるものです。
それなら、自分のものになるメリットとはなんでしょうか?
走行距離や改造に関しては制限がありますが、上述したようにほとんどの人にとっては問題ない範囲です。
契約時にはディーラーオプションをつけることもできますし、ナンバーも自分好みに設定可能。正直、ディーラーで購入するのと変わりません。
どうしても自分のものにしたいという方は、もらえるプランを付けてみてはいかがでしょうか。
・中途解約できない?
車のサブスクは契約期間の途中で解約できないのがデメリットとも言われます。実際には解約できないのではなく、違約金が発生することになります。
違約金はざっくり計算すると、「残りの契約月分の料金」ー「支払う必要のない税金や車検代」になります。
これを一括で支払うことになります。契約期間が残っている場合は大きな額になりますね。
しかし、サブスクではなく購入した場合はどうなるでしょうか?
購入したけれど乗らなくなった。例えそうなったとしても返却なんてできませんよね?結局支払い続けることに変わりありません。
「乗らなくなった車を売ればお金が戻ってくるので得では?」と考えるかもしれません。しかし、サブスクの場合はそもそも残価設定という仕組みがあり、契約終了後に売却する前提で毎月の料金が設定されています。サブスクでもすでに売る前提なのには変わりないのです。
ですので、トータルの金額で比較する必要があります。
途中で解約する可能性のある方は、そうしたサービスの中から選ぶと良いでしょう。
>>【5選】中途解約金なしの車のサブスクサービスはある? 違約金不要のメリットとデメリットを解説
・残価精算のリスクがある?
残価精算とは、設定した残価との差額が生じた場合に発生する支払いのことです。残価とはざっくり説明すると、返却時の車の価値のことで、要は売却予定価格のこと。
例えば、300万円の車を契約する時に残価を100万円と設定すると、車両価格の支払いは200万円分で済みます。しかし、契約満了時に車の価値が50万円しかなかったとすると、50万円分の差額を支払わなくてはならないのです。
せっかくお得に利用できたのに、最後に残価の精算で数十万円がなくなったら意味がないですよね。
しかし、お伝えしたようにそもそも車のサブスクでは残価を引いた金額を支払っています。
たとえ、残価精算が必要になったとしても、トータルで見たら購入した場合よりもお得であることの方が多いです。
>>【要注意】車のサブスクはトラブルが多い? 知っておくべきリスクを解説
・走行距離やカスタマイズに制限があるから不自由?
車のサブスクでは残価を維持するために、走行距離やカスタマイズに制限があります。それらを気にしながら車に乗るのは不自由だと感じるかもしれません。
しかし、多くのサブスクの制限距離が月間1,500kmであるのに対し、日本人の平均走行距離は月間560km(1日18km)です。
通勤でも休日でも1日50km以上の距離を移動する場合は不自由さを感じるでしょう。しかし、ほとんどの方にとっては走行距離を気にする必要はありません。
また、カスタマイズが不可能とはいえ、ディーラーオプションをつけたり、取り外し可能な範囲内での装飾は可能。スタッドレスタイヤへの履き替えも可能です。
ほとんどの人はノーマルな状態のまま車に乗っていますので、これについても多くの方は不自由さを感じないでしょう。
【車のサブスクの損益分岐点は? 購入とサブスクのどっちがお得かを人気車種で比較】
車のサブスクについて多くの方が抱かれている誤解について解説してきました。
残価設定があったり維持費がコミコミだったりと、購入する場合より安そうなイメージは持たれたのではないでしょうか。
しかし、結局のところどれくらいの金額がお得なのか気になりますよね。
ここでは、「アルファード」と「2023年発売の新型プリウス」について、購入とサブスクの場合にかかる料金の違いを解説します。
・アルファードの場合
アルファードを新車の一括購入・カーローンを組んでの購入・サブスク利用の3パターンを比較したら、以下の表のようになります。(最安のグレードで換算)
ここでは「新車で購入して5年間利用する場合とサブスクで5年間利用する場合」で比較しています。
一括購入 | ローン購入 | サブスク | |
【購入時必要資金】 | |||
・車両代金/頭金 | 352万円 | 0円 | 0円 |
・自賠責保険料(最初3年分) | 30,170円 | 30,170円 | 0円 |
・自動車税(環境性能割) | 57,600円 | 57,600円 | 0円 |
・自動車重量税 | 49,200円 | 49,200円 | 0円 |
・販売諸費用 | 67,210円 | 67,210円 | 0円 |
【維持費】 | |||
・月々の車両費支払額 | 0円 | 65,583円 | 52,122円 |
・自賠責保険料(残り2年分) | 20,610円 | 20,610円 | 0円 |
・車検基本料(1回) | 30,000円 | 30,000円 | 0円 |
・部品交換 | 10,000円 | 10,000円 | 0円 |
・消耗品交換 | 10,000円 | 10,000円 | 0円 |
・法定点検費用(3回) | 45,000円 | 45,000円 | 0円 |
・自動車保険/月(目安) | 6,000円 | 6,000円 | 6,000円 |
・駐車場・燃料(目安) | 15,000円 | 15,000円 | 15,000円 |
【総額】 | |||
508万4,790円 | 549万9,680円 | 440万2,320円 |
ローン金利や任意保険料の金額は人それぞれ異なりますので、目安で算出しています。
この表を見るとサブスクで利用する場合がもっとも安く済むことがわかりますよね。
その理由は上述したように、売却予定額を引いた金額で利用できることと、ローン金利がかからないことが大きな要因です。
もちろん、購入した車を5年後に売却すれば買取金額が戻ってきます。状態によっては買取額が高くつくので、売却額まで入れたらサブスクよりお得になる場合もあるでしょう。
しかし、最初から総額が安く済むのは大きなメリットですよね。
お得にマイカーカルモくんの場合は、契約満了後にもらえるプランというものもあります。ということは、新車購入時と同じように契約終了後に売却することも可能。
最初から安い金額で新車に乗れて、さらに売却できると考えたら非常にお得ではないでしょうか?
>>【3社比較】アルファードを頭金なしで購入できる車のサブスクサービスを紹介|おすすめはトヨタのカーリースKINTO
・新型プリウス(2023年発売モデル)の場合|Kintoで比較
新型プリウスを、新車の一括購入・カーローンを組んでの購入・KINTOでサブスク利用の3パターンを比較したら、以下の表のようになります。
こちらも「新車で購入して5年間利用する場合とサブスクで5年間利用する場合」で比較しています。
一括購入 | ローン購入 | サブスク(KINTO) | |
【購入時必要資金】 | |||
・車両代金/頭金 | 350万円 | 0円 | 0円 |
・自賠責保険料(最初3年分) | 30,170円 | 30,170円 | 0円 |
・自動車税(環境性能割) | 25,000円 | 25,000円 | 0円 |
・自動車重量税(最初3年分) | 36,900円 | 49,200円 | 0円 |
・販売諸費用 | 67,210円 | 67,210円 | 0円 |
【維持費】 | |||
・月々の車両費支払額 | 0円 | 65,583円 | 46,530円 |
・自動車税グリーン化特例(残り4年分) | 26,000円 | 26,000円 | 0円 |
・自動車重量税(残り2年分) | 24,600円 | 24,600円 | |
・自賠責保険料(残り2年分) | 20,610円 | 20,610円 | 0円 |
・車検基本料(1回) | 30,000円 | 30,000円 | 0円 |
・部品交換 | 10,000円 | 10,000円 | 0円 |
・消耗品交換 | 10,000円 | 10,000円 | 0円 |
・法定点検費用(3回) | 45,000円 | 45,000円 | 0円 |
・自動車保険/月(目安) | 6,000円 | 6,000円 | 0円 |
・駐車場・燃料(目安) | 15,000円 | 15,000円 | 15,000円 |
【総額】 | |||
508万5,490円 | 553万2,770円 | 369万1,800円 |
新型プリウスはEV車です。上述したようにバッテリーの消耗が激しいと買取価格が著しく下がってしまう可能性があります。
実際、2016年に372万円で発売になった日産リーフの場合、2021年の買取価格は65万円にまで下がっています。
それを考えると、5年後の売却で返ってくる金額は多くないでしょう。
>>【2023年最新】新型プリウスに乗れる車のサブスクサービスはどこ?購入とサブスクはどっちがお得?
【車のサブスクのメリット&デメリット】
改めて、車のサブスクのメリットとデメリットを整理しておきます。
・車のサブスクのメリット
車のサブスクサービスには多くのメリットがあります。
- 急に車が必要になったときに貯金がなくても新車が買える
- 面倒な税金の支払いを代行してくれる
- 車検費用や定期点検、消耗品の交換もコミコミだから急な出費がかからない
- 任意保険込みのプランの場合、通常で契約するより割安になることも
- 法人や個人事業主は経費計上がしやすい
- 残価分を引いた値段だから購入するよりも安く済んでいる
- 頭金やボーナス払いがなくても最新の安全設備を搭載した新車に乗れる
- 購入と同じようにグレード・カラー・ディーラーオプションも選択可能
- サブスク限定の特別仕様車もあり
- 契約満了後に車が自分のものになるプランもある
- 価格が高くて乗るのを諦めていた車にも乗りやすい
- 契約期間は90日、3年、5年など、ライフステージの変化に合わせて車を変えやすい
- 新しい車に乗る時のワクワクを頻繁に味わえる
- 9年払い(108回)や11年払い(132回)など、ローンよりも長期間に分割して支払える
- 臨時の出費が不要なので家計管理で不安にならなくて済む
- ディーラーや提携整備工場が面倒を見てくれる
- 万が一故障してもメーカー保証がついているので安心
- ディーラーから営業をかけられて不要なオプションまでつけなくて済む
特に、頭金なしで車に乗れることや各種費用がコミコミになっていること、残価分を引いた金額だからお得なところは大きなメリットでしょう。
>> 車のサブスクリプション(定額制)の仕組みとメリットを解説|購入と異なるポイントはどこ?
・車のサブスクのデメリット
多くのメリットがある車のサブスクサービスですが、デメリットやリスクも存在します。
- 傷がつくと原状回復が必要だから注意が必要
- 自分の車ではないから運転で緊張する
- 契約期間中は途中解約ができない。または違約金が必要。
- 契約終了時の中古価格によっては残価の支払いが必要
- 改造不可。オプションの一部は付けられないなど自由にいじれない。
- 走行距離の制限がある場合がある
これらが「車のサブスクはやめとけ」と言われる理由にもつながっていきます。
【こんな人はやめとけ!車のサブスクが向いていない人の8つの特徴】
車のサブスクが向いていないのは以下のような人です。
こうした方は正直、サブスクよりも購入した方がお得です。それぞれ解説します。
・1台の車に長く乗り続けたい人
車のサブスクは契約期間が決まっており、契約終了後は返却しなければなりません。
気に入っている車なら寿命(廃車)になるまで乗りたいと思いますよね。しかし、サブスクだとそれが叶わないのです。
また、購入した場合は長期間乗るほどコスパは良くなります。300万円の車に3年乗ったら年間100万円ですが、10年乗れば年間30万円。長く乗るほど1年当たりのコスパは良くなります。
逆に言えば、1台の車に長く乗りたい人にはサブスクは向いていないということ。
サブスクの場合は契約期間が終了したら、新しい車を契約したり購入しなくてはなりません。まだ乗れるのに、新しい車に買い替えなくてはならないのです。
サブスクと購入の損益分岐点は一括購入で9年目、ローン購入で10年目が目安と言われます。
少なくとも9年以上は車を買い替えるつもりがない方は、購入した方がお得です。
・自由にカスタマイズや改造をしたい人
車のサブスクは原則的に契約期間終了後は返却しなくてはなりません。返却後に売却する前提で残価が設定されており、それ故に車両価格が安く済んでいます。
売却価格をなるべく高値にするため、車の利用にはいくつかの制限が設けられています。その1つが「改造不可」です。
中古車市場において改造車の値は著しく低下します。ノーマルの仕様で状態が良い車ほど高値になるのです。
そのため、サブスクで利用する車は自由にカスタマイズすることができません。もちろん、購入時にディーラーオプションをつけたり、原状回復できる程度の装飾、タイヤの交換等であれば可能です。
しかし、車体へのデコレーションやマフラーの交換など、車両への過度の影響を及ぼすものについては不可となっています。
改造に興味がない人には問題ない制限ですが、自由に改造したい方にとってはサブスクは向いていないと言えるでしょう。
・走行距離が月間2,000km以上の人
車のサブスクでは車両の状態を保って価値を維持するため、車の利用には制限が設けられているとお伝えしました。
改造の他にもう1つ主要な制限があり、それが走行距離です。
車のサブスクでは月間の走行距離が500km〜1,500kmほどに設定されています。(契約段階で設定します)
例えば1,000kmに設定して5年で契約した場合、「1,000km×60ヶ月=60,000km」が上限ということ。
月単位で上下しても大丈夫ですが、5年間で60,000km以上になると超過料金を請求されてしまうので注意が必要です。
とはいえ、日本人の平均走行距離は年間で6,727km(月間560km)です。
日頃乗っている距離を事前に計算する必要はありますが、多くの方にとっては気にすることのない制限でしょう。
しかし、走行距離を気にしながら乗ることにストレスを感じる方は、購入した方が良いかもしれません。
・途中解約の可能性が高い人
車のサブスクでは最初に契約期間を設定し、その期間をもとに月々の支払い金額が決定します。そのため、基本的には契約期間の途中での解約ができません。
解約する場合、違約金の支払いが発生します。違約金は「残りの契約期間の月額相当額」になっているところが多く、しかもその金額を一括で支払わなければいけません。
Netflixのようにやめたいときに自由にやめられるわけではないので注意が必要です。
・一括で買いたい人
車のサブスクは基本的に毎月定額の支払いになります。そのため、現金一括払いのような支払い方はできません。
車の購入資金が貯まったから一括で買いたい。そんな人には合わないサービスかもしれません。
ですが、購入資金が貯まっていてもそれを全て新車に投じなくても良いのではないでしょうか? お金を貯めておいたり、他のことに使えたり、投資に回すこともできます。
車のサブスクの場合はカーローンのような金利の概念がありません。分割だから損をするという仕組みではないので、必ずしも一括で購入する必要はないでしょう。
・余計なメンテナンス費用を支払いたくない人
車のサブスクは車両価格以外に税金や保険、メンテナンス費用もコミコミになっているサービスが多いです。
自賠責保険料や税金に関しては金額が決まっているので問題ありません。しかし、メンテナンス費用に関しては利用しなければ支払った金額が無駄になります。
いわば保険のようなものです。
特に新車で3年しか乗らないようなプランだと、点検の必要はあっても消耗品の交換はほとんど発生しないでしょう。
サブスクの内容によっては、万が一に備えてそうした消耗品の交換料金も支払っています。
余計なメンテナンス費用をかけたくない人は自分で購入して必要なものだけ備える方が得策でしょう。
・乗りたい車がない人
車のサブスクは全メーカー全車種を扱っているところが多いですが、輸入車や限定仕様車など扱っていない車種もあります。
そうした車への乗り換えを検討されている方は、サブスクでの契約が不可です。
ちなみに、各サブスクサービスの取扱車はWebサイトに記載されているものだけではない場合があります。乗りたい車がある場合は一度問い合わせてみるのも良いでしょう。
・タバコを吸う人、ペットを乗せる人
タバコやペットの同乗は多くのサービスで禁止となっています。
もしタバコを吸ってしまうと残価設定が大きく減額となり、返却時に精算金がかかることも。
距離や改造のほかにこうした制約もあるので、これらの方は自分で購入した方が良いでしょう。
【車のサブスクが向いている人の14の特徴】
車のサブスクが向いていない人を解説しましたが、一方で車のサブスクがおすすめできる人もいます。
向いているのは以下のような方です。
こちらもそれぞれ解説します。
・大きなお金が出ていって欲しくない人
車を買うとなると、頭金で数十万円から100万円近くを用意しなければならないこともあります。
購入資金を貯めていたとしても、それだけの大きなお金が急に出ていくのはイヤですよね。また、車は買ったら終わりではありません。
年に一度の税金や2〜3年ごとの車検、月々の保険料やパーツ交換費用。さまざまなお金がかかります。
急に数万円の税金の請求が来たり、車検に出したらパーツ交換と合わせて10万円以上かかったりとなかなかに大きなお金が必要になります。
そうした大きなお金が出ていくことにストレスを感じる方にはサブスクは最適な方法です。
車の購入費用に加え、各種税金やメンテナンス費用もコミコミ。サービスによっては任意保険や万が一の時のロードサービスまで含まれています。
初期費用やその後の維持費を考える必要がない車のサブスクはお金の不安を少しでも軽くしたい方におすすめのサービスです。
・税金とか車検がややこしくて苦手な人
車の維持は何かと大変ですよね。税金の支払い忘れ、保険証券の紛失、車検日程の管理など、ずぼらな性格の私には面倒なことばかりです。
同じように、これまで振り込み用紙での支払いを忘れがちだった人もいるのではないでしょうか?
しかも、税金や車検などの出費は急に訪れるにもかかわらず高額です。しっかり積み立てておかないと慌ててしまいます。
そうした車に関する管理をラクにしたい方にもサブスクはおすすめです。
月額料金を支払うだけで車の維持に必要な支払いを済ませることができます。とにかく急に大きな出費がないのは嬉しいポイント。
車検や定期点検の際もしっかりサポートしてもらえるので、車の維持がとても簡単になります。
>>車のサブスクの維持費は毎月いくらかかる? 必要な維持費を新車購入の場合と比較
・走行距離が1ヶ月1,500km以下の人
車のサブスクには距離制限が設けられているので、月に1,500km(1日50km)以上乗る人は利用できなかったり料金が高くなったりします。
しかし、近場への通勤や日常づかいであればそんなに多くの距離を乗ることはありません。
実際、日本人の平均走行距離は年間で6,727km(月間560km、1日18km)という調査結果が出ているので、多くの方は気にする必要がない制限です。
多くの車のサブスクサービスには残価設定という仕組みがあり、ディーラーで普通に購入するよりも安い車両価格で済んでいます。
月間走行距離が長くない方にとっては、サブスクはお得に車を購入する方法です。
・1台の車に9年以上乗らない人
車を購入した場合、長く乗れば乗るほど当然コスパは良くなります。では、サブスクとの損益分岐点はいつになるのでしょうか?
以下の表は、車の購入と維持費を合わせた場合の必要なお金を表したものです。
これを見ると、新車を一括購入した場合との損益分岐点は9年目、ローンで購入した場合との損益分岐点は11年目の途中であることがわかります。
つまり、9年以上乗るなら一括購入がお得であり、11年以上乗るなら一括購入に加えてローンの方がお得になるということ。
それだけの期間を買い替える予定がなければ、購入の方がお得になります。
しかし、車の寿命が伸びている最近(令和2年)においても、車齢は8.72年となっています。
実際、車の平均買い替え年数も新車で7.7年、中古車では5.7年となっており、9年以上乗る人の割合は多くありません。
車の寿命以外にも、ライフステージや好みの変化に伴い、車を買い替えたく機会は訪れるでしょう。
9年以上乗る予定がないのであれば、サブスクの方がお得に乗ることができます。
・クレジットカードで車を買いたい人
車を買うとなると数百万円の買い物になります。クレジットカードで購入してがっつりポイントを貯めたいと思ったことはないでしょうか?
ディーラーで車を購入する場合、現金一括振り込みまたはカーローンを組んでの銀行口座引き落としから選ぶことになります。
クレジットカードでの購入はできないのです。
しかし、車のサブスクサービスの中には「Kinto」などクレジットカード支払いが可能なところもあります。
もちろん、サブスクの月額に含まれる税金や車検、メンテナンス費用も全てクレジットカードで支払えるということ。
クレジットカード支払いでポイントをガッツリ貯めたい方にもおすすめのサービスです。
・EV車に乗りたいと考えている人
EV車に乗りたいと考えている方は、サブスクでの契約がおすすめです。その理由はメンテナンスだけでなく、バッテリーの交換にも応じてもらえるサービスがあるからです。
充電を重ねていくとバッテリーは消耗します。スマホでも買ってから何年かするとバッテリーの減りが速くなりますよね。
同じようにEV車でもバッテリーが劣化すると、走行可能距離が短くなったりパフォーマンスが落ちたりといった症状が見られるようになります。
EV車にとってのバッテリーはガソリン車のエンジンにあたるもの。交換しようとすると、百万円がかかることもあります。
一般的なガソリン車よりも維持が難しい点がデメリットです
しかし、車のサブスクであれば、契約期間中はバッテリーの無償交換に応じてくれるサービスもあります。
EV車の長く乗っていきたい方であれば、そうしたサポートのついたサブスクが最良の選択でしょう。
・カーローンの審査に落ちてしまった人
車のサブスクには審査があります。しかし、カーローンよりも審査に通りやすいと言われています。
- 残価設定により、車両価格が安くなっていること
- 返済期間の長いプランを選べること
- サブスク会社によっては複数の信販会社と提携していること
- サブスク会社が仲介に入るので信用が担保されやすいこと
- 信用情報に依存しない独自のローン体制ができているサービスもあること
- 資金の貸し付けではなく車の貸し出しという仕組みの違い
このような理由により、カーローンに落ちてしまった人でも車を手に入れやすくなっています。
特に、NORELというサービスでは、信用情報のブラックリストに入っている方でも利用可能な独自の仕組みを持っています。
ローン審査に自信がない方でも車を利用しやすいのでおすすめです。
>>【審査不要】車のサブスクは審査なしで利用できる?ローンの審査に落ちた人でも受かりやすい
・数年だけ車が必要になった人
地方転勤や単身赴任などで一時期だけ車が必要になった方にも車のサブスクはおすすめです。
解約金フリープランがあるサービスを使えば、購入するよりもお得に利用できる場合があります。中には県外への転勤に関しては違約金なしでいつでも解約できるサービスも。
少しの期間だからとは言え、よくわからない中古車を買うのはイヤですよね。逆に数年だけだからこそ、自分の乗りたい車を選びたいという目的でサブスクを利用する方も増えています。
大学に通う4年間だけや、結婚して同居するまでの1年間だけといった場合でもサブスクは使いやすのでおすすめです。
>>【5選】中途解約金なしの車のサブスクサービスはある? 違約金不要のメリットとデメリットを解説
・ディーラーに行って契約する時間がない人
そんな方にもサブスクはおすすめです。サブスクならWebで完結できます。
ホームページから買いたい車とグレード、カラーやつけたいオプションを選択して申し込むだけ。審査後にオンラインで打ち合わせをして正式契約。あとは必要書類を送って納車を待つだけという流れです。
煩わしいやり取りをせずに済むので、時間がない方にもおすすめです。
>>【車のサブスク】納車までの流れを7ステップで解説 期間や代車の有無は?
・あと数年しか車に乗らないシニア世代
車の乗る期間もあと数年というシニアの方にもサブスクはおすすめです。
免許を返納すれば解約金が不要になるサービスも増えています。月々数万円の料金だけで最新機能が搭載した新車に乗れるということです。
最近は踏み間違いが原因の事故が増えていますよね。最新機能が搭載した車であれば安心して残りのカーライフを楽しむことができますし、家族に心配をかけることも減ります。
今まで家族のことを考えて車選びをしてきたけれど、最後に自分の本当に乗りたい車を選ぶという方も。
サブスクをきっかけに新たな楽しみを見つけるのも良いのではないでしょうか。
・安心安全な最新車に乗っていたい人
車のサブスクは9年以内に乗り換えたい方におすすめとお伝えしましたが、3年や5年といった短中期での契約も可能です。
3年以内に乗り換える場合はそもそも車検の必要がないので、利用料金もお得に。
最新設備の新車に定期的に乗り換えできてメンテナンスも込みなので、いつでも安心安全な最新車に乗っていたい方にもおすすめです。
・サブスク限定仕様車に乗りたい人
Kintoなどのメーカー系サブスクサービスの中には、サブスクでしか契約できないグレードもあります。
2023年発売の新型プリウスでも、料金が安く快適装備の「グレードX」はディーラーでの購入ができないKINTO専用となっています。
そうした限定仕様車に乗りたい方もサブスクが有力な選択肢となります。
・任意保険料金が割高な20代の人
車に乗る上では、自賠責保険と任意保険の両方が必要です。任意保険は「任意なのでは?」と思うかもしれません。
しかし、万が一の事故のときに自賠責保険だけではまかなうことができず、車の修理代や器物損害の修復費用として多額の金額を請求される可能性があります。
そうしたリスクへの保険として、車を使用する人にはほぼ必須の保険になっています。
任意保険の料金は年齢によって変わります。
以下はイーデザイン損保の公式サイトに掲載されている年齢別保険料の違いです。
21歳以下(全年齢補償)は圧倒的に料金が高く、30歳(30歳以上補償)になるまでは比較的割高ですよね。
若いうちは事故の可能性が統計的に高いので、保険料も上がっているわけです。
しかし、トヨタが運営するKintoのように任意保険もコミコミのサブスクサービスの場合、それより安い金額で保険が試算されています。
簡単にいうと、本来なら任意保険料が高い若い人でも安い金額で保険に入れるということです。
これは、トヨタがKintoのユーザー分の保険を一括で契約しているためです。
若くて任意保険の料金が高い方にとっては、Kintoのような任意保険も込みになっているプランを契約することでお得に車に乗ることが出来ます。
・9年払い以上に分割して購入したい人
一般的な車のローンは最大で7年(84回)払いが上限です。
ところが、サブスクサービスでは「9年」や「11年」といった長期の支払い回数を選べます。また、そうした長期契約の場合は、契約満了後に車をもらえるようになっているところもあります。
つまり、ディーラーでは7年払いまでしか選べないところを、9年払いや11年払いといった長期の分割払いで購入できるということです。
分割回数を増やして月々の支払額を抑えたい方にも、車のサブスクサービスはおすすめの方法だと言えます。
>>【最新11選】車のサブスクでおすすめのサービスを料金や評判で比較|デメリットも紹介します
【結論:車のサブスクはデメリットだらけではない】
車のサブスクは最近登場した新しいサービスです。なので、長年使ってわかった本当のところがわからず、誤解も多くあります。
しかし、この記事で紹介したようにサブスクでの車購入が向いている人も確実に存在します。
紹介した向いている人の特徴に当てはまるのであれば、決して損はしないでしょう。
以下の記事ではおすすめの車のサブスクサービスを紹介しています。
>>【最新11選】車のサブスクでおすすめのサービスを料金や評判で比較|デメリットも紹介します
どのサービスも丁寧に無料相談に応じてくれます。気になる点は担当者に詳しく聞いてみて、自分に合うかどうか判断してみてはいかがでしょうか。
この記事が少しでも車選びの参考になれば幸いです。
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「営業から余計なオプションを提案されると断れないから行きたくない。」