新車や中古車の購入を検討されている方の中には、クレジットカードで購入したいと思っている方もいるのではないでしょうか。
クレジットカードを利用すれば、ポイントやマイルを貯めることができてお得ですよね。
高額な車だからこそ、たくさんのポイントをゲットするチャンスです。
本記事では、トヨタ・ホンダ・日産など主要な自動車メーカーのディーラーにおけるクレジットカードでの購入可否を解説します。
車の購入を検討されている方は参考にしてください。
【車購入のクレジットカード払いが基本的にできない理由】
車購入時の決済方法として一般的なのは、「一括払い」と「マイカーローンによる銀行口座引き落とし」の2種類です。
実際、ディーラーの多くは、頭金やオプションなどの一部の支払い以外で、クレジットカードを利用することができません。
なぜ、車の購入では基本的にクレジットカードが利用できないのでしょうか?
車の購入時にクレジットカードが採用されていない理由について、2つ紹介します。
1、加盟店の手数料負担が大きいから
クレジットカード決済を行う際には、加盟店はカード会社に決済手数料を支払う必要があります。ここでいう加盟店とは、自動車販売店(ディーラー)のことです。
この決済手数料は、クレジットカードの種類や利用金額によって異なりますが、一般的に3〜5%程度です。
車の購入代金は数百万円から数千万円にのぼるので、加盟店の手数料負担も非常に大きくなることがわかります。
例えば、車の購入代金が500万円の場合、クレジットカード決済の手数料は15万円〜25万円ほど。その金額をディーラーはクレジットカード会社に支払わなければなりません。
サービスや値下げに応じた後で、さらに手数料の支払いが生じたら、ディーラーの儲けはどんどん少なくなりますよね。
手数料の支払いが大きな負担となるため、クレジットカードでの支払いを不可としている店舗が多いのです。
2、マイカーローンの方が分割金利が少なくて利用者が多いから
車の購入にはマイカーローンを利用する人が多いことも、クレジットカード払いが一般的でないことの一因です。
マイカーローンとは、ディーラーや銀行などから借りたお金で車を購入する方法です。
今でこそ、楽天カードのようにクレジットカード会社の多くがポイント制度をウリにし始めたことで、クレジットカードはお得という認識が広まっています。
それぞれの金利手数料の目安は以下の通りです。
【支払い方法】 | 【年利】 |
クレジットカード | 15% |
ディーラー系マイカーローン | 4〜8% |
銀行系マイカーローン | 1〜4% |
これを見ると、クレジットカードでの支払いには多くの金利手数料がかかることがわかります。
ポイント付与などのメリットがない時代だと、わざわざクレジットカード決済を選ぶ人はいないでしょう。
そのため、ディーラーでも支払い方法としてクレジットカードを採用しておらず、それが今も続いているというわけです。
【車を購入する際にクレジットカード払いが可能なパターン】
車の購入は、現金払いやマイカーローンの利用が一般的です。
車を購入する際にクレジットカード払いが可能なパターンには、以下の3つがあります。
- 全額可能
- 頭金として指定の金額まで可能
- 指定のカードを発行すれば可能
それぞれ解説します。
1、全額クレジットカード払いが可能
一部のディーラーでは、クレジットカードで車の購入代金の全額を支払うことが可能です。この場合、クレジットカードのポイントやマイルを多く貯めることができますね。
全額クレジットカード払いが可能なディーラーは以下のようなところです。
サブスクリプションサービスは、月額の利用料金で車を借りられるサービスです。
車検やメンテナンス費用も含めて毎月数万円の支払いで済むため、クレジットカード払いとの相性も良いと言えるでしょう。
高級車を扱うディーラーの場合、クレジットカード決済の加盟店手数料を加味しても、ディーラーにとって十分に利益が残ります。
また、高級車を購入する客層は、車の購入に時間をかけたくないという人も多くいます。彼らのニーズに応えるというのも、クレジットカード払いを採用している1つの理由です。
2、頭金として指定の金額まで可能
ただし、頭金としてクレジットカード払いが可能な金額は、一般的に30万円〜50万円程度となっています。
また、ディーラーの中でも販売店ごとに対応の可否は異なりますので、事前に確認する必要があります。
3、ディーラー指定のクレジットカードを発行すれば可能
一部のディーラーでは、指定のクレジットカードを発行することでクレジットカード払いが可能になるパターンがあります。
そうしたディーラーでは、グループ会社の中に金融系の会社を作ったり、特定のクレジットカード会社と提携することで利益を守る仕組みを作っています。
この場合、他社のクレジットカードの利用はできないので注意が必要です。
【クレジットカードで車を購入できるディーラーはある? トヨタ・日産などディーラーごとに解説】
クレジットカードでの支払いに関して、現状各ディーラーの対応状況はどうなっているのでしょうか?
ここでは、2023年9月時点の各社の対応状況をまとめました。
また、ディーラーの中でも店舗によって対応状況が異なる場合があるので、お近くの店舗を利用する際には必ず相談時に確認するようにしてください。
・トヨタディーラーのクレジットカード支払い対応状況
対応状況 | 利用可能カード | 限度額 | 分割回数 |
頭金支払いのみ可能 | TS3カード | 50万円まで | 36回払いまで |
レクサスカード | 50万円まで | ||
VWカード | 30万円まで | ||
その他 | 車両代は10万円まで |
トヨタでは全額のクレジットカード払いには対応しておらず、頭金支払いで最大50万円(TS3カード利用時)までとなっています。
ちなみにトヨタの運営する車のサブスクサービス「KINTO」を利用する場合、車両費・任意保険・税金・メンテナンス費等すべてコミコミでクレジットカードでの分割払いが可能です。
また、トヨタ車の取り扱いのある車のサブスクサービスで購入した場合、サブスク会社によってはクレジットカードで全額(月額料金)支払うことも可能です。
新型プリウスを買うならKINTO Unlimitedがおすすめな理由|価格もサポートもサブスクがお得
・ホンダディーラーのクレジットカード支払い対応状況
ホンダでは全国のディーラーで統一して、クレジットカードでの支払いに対応していません。よって、口座振替のみの対応となります。(参照:ホンダ クレジット&カーリース FAQ)
ただし、ホンダ車の取り扱いのある車のサブスクサービスで購入した場合、サブスク会社によってはクレジットカードで全額(月額料金)支払うことが可能です。
・日産ディーラーのクレジットカード支払い対応状況
日産でも全国のディーラーで統一して、クレジットカードでの支払いに対応していません。(参照:日産ファイナンシャルサービス お支払い方法について)
ただし、日産車の取り扱いのある車のサブスクサービスで購入した場合、サブスク会社によってはクレジットカードで全額(月額料金)支払うことが可能です。
・マツダディーラーのクレジットカード払い対応状況
マツダでは全国のディーラーで統一して、クレジットカードでの支払いに対応していません。こちらも銀行振り込みのみ可能です。(参照:山口マツダ 防府西店)
ただし、マツダ車の取り扱いのある車のサブスクサービスで購入した場合、サブスク会社によってはクレジットカードで全額(月額料金)支払うことが可能です。
・スズキディーラーのクレジットカード支払い対応状況
対応状況 | 利用可能カード | 限度額 | 分割回数 |
頭金支払いのみ可能 | スズキカード | 30万円まで | 分割不可 |
その他カード | 10万円まで | ||
電子マネー・QRコード決済 |
スズキのディーラーでは頭金支払いについてのみ、クレジットカードや各種電子決済サービスを利用できます。
また、スズキ車の取り扱いのある車のサブスクサービスで購入した場合、サブスク会社によってはクレジットカードで全額(月額料金)支払うことが可能です。
・ダイハツディーラーのクレジットカード支払い対応状況
対応状況 | 利用可能カード | 限度額 | 分割回数 |
頭金支払いのみ可能 (ただし店舗による) |
TS3カード | 20万円まで (ただし店舗による) |
店舗による |
ダイハツのディーラーの場合、店舗によって対応状況に差があります。
利用できる場合でも、TS3カードでの頭金支払いのみのようなので、ほとんど不可能だと思った方が良いでしょう。
ただし、ダイハツ車の取り扱いのある車のサブスクサービスで購入した場合、サブスク会社によってはクレジットカードで全額(月額料金)支払うことが可能です。
・車のサブスク会社の対応状況
車のサブスクサービスでは、自分の好きなメーカーの車種を選ぶことができます。ディーラーでの購入と同様に、グレードやカラー、オプションもカスタマイズ可能。
車のサブスクの料金には、車両費の他に車検や保険、税金やメンテナンス費用もコミコミになっており、それらをまとめて月額料金としてクレジットカードで支払うことができます。
つまり、ディーラーでは直接クレジットカード払いができなくても、車のサブスクを経由すれば全額クレジットカード払いが可能なのです。
クレジットカードでの支払いに対応している車のサブスクサービスには、以下のところがあります。
特にトヨタ車を検討している方は、ディーラー購入よりもKINTOの方がお得になることもあるので、検討してみる価値ありです。
【車をクレジットカードで購入する際の注意点】
車をクレジットカードで車を購入する際には、いくつかの注意点があります。
それぞれ解説します。
1、値引き不可などの要件がある場合も
クレジットカードで車を購入する際には、値引き交渉ができなかったり、キャンペーンの対象外になったりといったデメリットが生じる場合があります。
これは、ディーラーにとってクレジットカード決済の加盟店手数料が負担になるためです。
場合によっては、本来不要なオプションをつけることを条件にされることも。どちらが本当にお得かを天秤にかける必要があります。
2、カードの付与ポイントには上限がある
クレジットカードの利用で付与されるポイントには、月間または年間で上限が設定されている場合があります。
そのため、クレジットカードで車を購入しても、思ったほどポイントが貯まらない可能性も。
各クレジットカードのポイント上限についても理解しておきましょう。
3、そもそも車両購入ではポイントが貯まらない場合もある
クレジットカードで車両を購入しても、ポイントが貯まらない場合もあります。これは、クレジットカード会社が車両購入をポイント対象外としている場合です。
そのため、各クレジットカード会社のポイント付与条件についても調べておく必要があります。
4、分割金利手数料で損をするおそれも
クレジットカードで車を購入したい方の中には、分割払いを検討されている方もいらっしゃるでしょう。
分割払いの場合は、月々の返済時に分割金利手数料が加算されます。分割金利手数料は、支払い回数やカード会社によって異なりますが、一般的に年利12〜15%程度。
場合によってはポイント付与率よりも手数料の方が高くなり、結果的に損をする可能性もあります。
5、利用限度額を圧迫して日常の買い物に支障をきたすこともある
クレジットカードで車を購入する場合、クレジットカードの利用限度額を超える場合があります。
例えば、限度額が20万円に設定されていると、ディーラーでは50万円までクレカ払いが可能でも20万円までしか利用ができません。
また、分割払いで支払うにしても、限度額の数%を毎月車の支払いが占めることになってしまいます。月末に限度額に達してしまい、日常遣いに支障が出る場合もあるので注意が必要です。
カード会社に限度額のアップを依頼することも可能ですが、審査に時間を要することもあります。
車の購入で利用する場合には前もって余裕のある限度額設定をしておきましょう。
【車のサブスクなら車両価格も車検も税金もクレカで支払える!】
ディーラーでの車の購入では、クレジットカード支払いが難しい場合も多いです。
しかし、KINTOやノレルのような車のサブスクを使えば車両費の他に保険や税金、車検費用や消耗品の交換費用までまとめてクレジットカードで分割払いにすることが可能です。
車のサブスク会社では、国内メーカーのほぼ全車種を取り扱っており、ディーラーで購入する時と同様にグレードやオプションの選択、保証を受けられます。
今注目を集めるお得な購入方法ですので、気になる方は無料相談を利用してみてください。
おすすめの車のサブスクサービスは以下の記事で紹介しています。
【厳選】車のサブスクでおすすめのサービス11社の特徴と評判と料金を比較 デメリットも紹介します
この記事が少しでも参考になれば幸いです。