この記事では、車のサブスクのメリットと仕組みについて詳しく解説します。
こうした内容でお伝えします。
購入よりも費用対効果が高く、手間のかからないことが人気ですが、走行距離の制限などのデメリットも存在します。
この記事を参考に、車のサブスクが自分に合っているかどうか考えてみてください。
>>【最新11選】車のサブスクでおすすめのサービスを料金や評判で比較|デメリットも紹介します
【車のサブスクとはどんなサービス?】
車のサブスクサービスは、従来の自動車購入に代わる選択肢として、ますます人気が高まっています。
月額利用料金を支払うことで、一定期間、自動車を利用することができます。
月額料金には、車の本体価格だけでなく、定期的なメンテナンス費用や各種税金、保険料金やロードサービスなどが含まれているので、これらの追加費用を心配する必要はありません。
また、頭金なしで車を購入できることも、多くの方がメリットを感じているポイントです。
しかし、車のサブスクはすべての人にとって最も費用対効果の高い購入方法ではないかもしれません。
月額利用料は、従来の現金一括やカーローンの支払い額よりも高くなることがあり、走行可能な距離数にも制限がある場合があります。
さらに、利用期間の途中で解約する場合、手数料や違約金が発生する可能性も。自分のニーズと予算を慎重に検討する必要があります。
【車のサブスクサービスはどんな仕組み?】
車のサブスクでは、毎月一定の金額を支払うことで車を利用できます。
保険やメンテナンスにかかる費用はサブスクを運営する会社が行うので、月額料金以外に車に関する費用がかかりません。
忘れた頃にやってくる税金の支払いや車検での急な出費がかからないことで、車を持つことの煩わしさを大きく軽減してくれます。
選べる車はサービスによって異なりますが、一般的なディーラーで買うときと同様にオプションやカラーなども自由に選択可能。
サービスによっては、よりお得なサブスク限定仕様車なども用意されています。
車のサブスクサービスでは、始めに契約期間を設定します。その期間を迎えると、車を返却するのが一般的です。そして新たな車を選択して再契約をするという流れになります。
中には、期間終了と共に車をもらえるサービスも。そうしたサービスであれば「サブスクだと車が自分のものにならない」というデメリットはありません。
【車のサブスクにはどんなメリットがある? 費用・選択肢・安心の3点で検証】
ここからは、車のサブスクを利用するメリットについて解説していきます。
- 費用面でのメリット
- 選択肢面のメリット
- 安心面のメリット
これら3つの側面からおすすめする理由をお伝えします。
・費用面のメリット
車のサブスクを費用面で見ると、以下のようなメリットがあります。
よくある質問に「購入とサブスクはどっちがお得なの?」といったものがありますが、これについては利用する方の年齢や使用期間によって異なります。
アルファードやプリウスなど人気の車種については料金の比較記事を書いていますので、そちらも参考にしてみてください。
>>【3社比較】アルファードを頭金なしで購入できる車のサブスクサービスを紹介
・選択肢面のメリット
選択肢面では、以下のようなメリットがあります。
車のサブスクは「頭金なしの月額払いで利用可能」といったイメージが強いですが、実はさまざまな選択肢が用意されています。
自分に最適な契約スタイルを選びやすいのも、サブスクサービスの大きなメリットでしょう。
・安心面のメリット
契約後の面倒もしっかりみてくれるサブスクサービス。安心面では以下のようなメリットがあります。
ロードサービスがついているサブスクサービスもあります。一般的な新車購入のような「買って終わり」ではないので、万が一の時にも安心のサポートが受けやすいと言えます。
【車のサブスクを利用する際のデメリットは?】
車のサブスクサービスには多くの利点がありますが、同時に欠点やリスクも存在します。
車に傷がついた場合は原状回復が必要になるため、慎重に扱う必要があります。また、自分の車ではないため、運転するときに緊張感を感じることがあるかもしれません。
とは言え、レンタカーと同様に、最初の日は緊張感を感じるかもしれませんが、2日目以降は慣れてきます。
契約期間中は途中解約ができず、違約金が必要になる場合もあります。契約終了時の中古車価格によっては、予想価格との差額を支払わなければなりません。
改造が不可であることに加えて、正規オプションでも一部のものに関しては、選択できないというデメリットも。
また、走行距離には制限があり、月間750km〜2,000km(年間9,000km〜24,000km)という目安が設けられていることがあります。
しかし、超過分には1kmあたり数円の支払いが必要になるだけであり、実際には日本人の平均走行距離である年間6,727kmを超えることはまれです。
多くの人々にとっては心配する必要はないでしょう。
【車のサブスクサービスの選び方を7つのポイントで解説】
車のサブスクサービスを選ぶ際のポイントは以下の7つです。
- 料金システム(費用の総額)
- 距離制限の範囲
- 含まれるサポート
- 乗りたい車があるか
- 運営会社
- 契約期間
- 契約満期後の車両の扱い
それぞれ解説します。
1、料金システム(費用の総額)
車のサブスクでは、サービスごとに料金構造が異なります。その理由は、以下の要素がサービスによって異なるからです。
- 車両料金
- オプションプランの追加料金
- 頭金の有無
- ボーナス払い(年2回)の有無
- 任意保険(車両保険)の有無
- 残価支払いの有無(記事最後のFAQで解説しています)
- 中途解約金の有無
- 契約期間後に車両を返却するかそのまま所有するか
基本料金に含まれるものが異なるため、最も安いサービスを選んでも、オプションや保険に加入することによって、料金が上昇する場合があります。
そのため、最終的な料金について注意が必要です。
ボーナス払いや頭金が含まれているかどうか、中途解約する場合に違反金がかかるかどうか、規定年数経過後の残価支払いが必要かどうかなど、注意すべきポイントがあります。
頭金やボーナス払い、残価設定のないプランの場合は、一括で支払う必要がないため、初めて利用する人にはおすすめです。
2、距離制限の範囲
車のサブスクを利用する場合、基本的に月間の走行距離に制限があります。
たとえば、3年契約の場合、36,000キロ(月間1,000キロ)のような制限が設けられるといったイメージです。これは、契約終了後の車両の売却価格を高く維持するために行われます。
車のサブスクは、契約終了後の売却予定価格を考慮して料金が設定されているために、支払い金額を抑えることができています。
例えば、300万円の車でも、3年後には150万円で売却されることを想定しているため、支払い金額が安くなるのです。
しかし、3年後に車を150万円で売却する必要があるため、走行距離に制限を設けることがあります。中古車の価格に大きく影響を及ぼすものが走行距離です。
走行距離が多すぎると値段が下がってしまうため、車のサブスクサービスでは距離制限を設けているということなのです。
走行距離の制限はサービスによって月間750km〜3,000km程度まであります。自分の利用シーンにあった上限距離を選ぶようにしましょう。
3、含まれるサポート
月額料金に含まれるサポートの範囲を確認する必要があります。
サービスによっては、車検や定期メンテナンス、消耗品の交換、任意保険などが含まれているかどうかが異なります。
各種サポートを受けるためには、別途オプションプランに申し込む必要があり、その結果、予想以上に料金が上がることも。
ホームページに書かれた最安値だけで選ぶことは避けてください。
4、乗りたい車があるか
多くの車のサブスクサービスは、国内のすべての自動車メーカーの車を扱っていますが、中にはトヨタやレクサスに特化したサービスもあります。
しかしながら、提供されている車種があっても、在庫がないか、納車までに時間がかかる場合があり、すぐに利用できない可能性もあります。
無料で問い合わせができるので、まずは自分が乗りたい車がすぐに利用可能かどうかを確認してみることをおすすめします。
5、運営会社
自動車ディーラーや中古車販売店、保険会社、ガソリンスタンドなど、多くの会社が車のサブスクサービスを提供しています。
これらのサービスの大きな違いは、車のメンテナンスをどのように受けるかです。
ディーラーが提供するサブスクサービスを利用する場合、定期点検や車検などのメンテナンスをディーラーで受けることができます。
ディーラーでのメンテナンスは、製造元の基準に従って行われるため、最も安全だと言えます。
一方、他のサービスを利用する場合は、提携しているお店やガソリンスタンドでメンテナンスを受けることになります。
ディーラーでメンテナンスを受けたい場合は、ディーラーが提供するサブスクサービスを利用することをお勧めします。
6、契約期間
車のサブスクサービスには、通常契約期間が決まっており、基本的には途中で解約することができません。
一般的な契約期間は3年、5年、7年で、長期の契約としては9年や11年もあります。また、短期の契約としては1ヶ月や6ヶ月なども可能です。
契約期間が終了した後は、契約を延長するか、新しい車に乗り換えることができます。
ライフスタイルに合わせて利用しやすいのは、短期プランでしょう。ただし、契約期間が短いほど利用料金は高く、長期契約のほうが料金が安くなる傾向があります。
また、契約期間が9年以上の場合、契約終了後に車を手に入れることができる場合もあります。コストパフォーマンスを重視する場合は、長期契約がおすすめです。
7、契約満期後の車両の扱い
車を借りる場合、通常は契約期間が終わると車を返却する必要がありますが、車を手に入れることができるプランもあります。
もらえるプランでは、車が自分のものになるので、距離制限や改造の制限がなく、自由に使うことができます。
もし最終的にその車を自分のものにしたい場合は、返却する必要のない「もらえるプラン」を選択すると良いでしょう。
このプランのもう1つの利点は、ディーラーで新車を購入するよりも月々の支払いが安くなることです。
通常、新車や中古車を購入する場合は最長でも7年で支払いを終えることになりますが、手に入れるプランには9年や11年のプランもあります。
つまり、手に入れるプランを選ぶと、長期にわたって支払いを分割でき、月々の支払いも減らすことができるということ。
したがって、7年よりも長い期間で支払いを分割したい場合は、長期の手に入れるプランを選択することも1つの選択肢となります。
【車のサブスクの申し込みから納車までの流れ】
利用したいサービスが決まればWebから申し込みを行います。ここでは、具体的な申し込み方法と審査、納車までの流れを解説します。
・車のサブスクサービスへの申し込みから契約の流れ
車のサブスクサービスを利用する際の基本的な流れは以下の通りです。
- Webサイト上で乗りたい車を選択
- 車両オプションやメンテナンスプランの有無を選択
- 名前や住所、審査に必要な個人情報を入力して申し込み
- 審査通過後、電話で詳しい契約内容の説明とプランの相談
- 契約書が到着したら、記入・捺印をして返送
- 申込締結後、ディーラーから納車予定日の連絡
- 納車
- 法定点検・車検などの案内が届いたら、その都度メンテナンスを実施
- 契約終了期間が近づいたら連絡が来るので、指示に従って返却や再契約を行う
これが車のサブスクサービスの利用の一連の流れです。
サポートデスクを用意しているところもあるので、審査前に色々と疑問に思うところがあれば直接相談してみても良いでしょう。
詳しくは以下の記事で解説しています。
>>【車のサブスク】契約手続きの流れを7ステップで解説|納車までの期間や車庫証明の取り方は?
・契約に必要なもの
サブスクサービスを契約する際には必須のものが数点あります。
- 免許証
- 住民票
- 印鑑証明
- 車庫証明
- 契約書
住民票は取得から3ヶ月以内のものが有効で、車庫証明は申請から発行までに一週間弱かかります。
場合によっては駐車場の保有者に「保管場所使用許諾証明書」を書いてもらわなければならない場合もありますので、早めに用意しておきましょう。
【車のサブスクが向いている人の特徴は?】
車のサブスクサービスは、以下のような方に向いています。
詳しい解説は「車のサブスクはデメリットだらけ? 向いていない人の特徴と向いている人の特徴」の記事にて行なっていますので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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